postheadericon TNR と「フツーの感覚」。

去る10月22日は猫友 “ M 絵さん” のお宅の、



外猫さんの TNR でした。






“ M 絵さん” のように



これまでたくさんの猫さんを保護してきて



馬島の猫さんたちのことだって



ものすごーく大切にしてくださっている大の猫好きの方でも



TNR には少なからず抵抗があるようで・・・



実施までに少し時間がかかりました。






でも、この間わたし自身も「なぜ TNR が必要なのか」を



もう一度深く考える機会を得たと思います。






いわゆる “エサやりさん” は・・・



野良猫を「かわいそうに」と思ってエサを与えます。






しかし、猫は繁殖力が非常に強いため、



エサを与えられて栄養状態がよくなれば発情して出産する・・・






保健所で “殺処分” される猫のほとんどは、



「野良猫が庭先で生んでいた」



「子どもが学校の帰りに拾ってきた」などという理由で



“持ち込まれる子猫” だそうです。



「優しい人が引き取ってくれる」可能性なんて数パーセント・・・



多くの子猫が無惨に殺されています。






また、未去勢のオス猫のオシッコは非常に臭く・・・



発情期の “気味の悪い” 鳴き声はうるさく・・・



猫嫌いの人の怒りを買って「虐待」や「駆除」の原因ともなり、



未手術のメス猫は生殖器の病気になりやすく・・・






そのような悲惨な現実を知らない人は、



TNR の必要性を感じることもないのだと思います。






また、「フツーの感覚」でフツーに暮らしていれば



そのような悲惨な現実に出くわすこともなく



それはそれで何の不自由もなくしあわせなのかもしれません。






当たり前だけど TNR を強制することはできないし、



残念ながら「フツーの感覚」でフツーに暮らしている人には



正論を並べても通じないことが多々あり・・・



正論を並べれば並べるほど “奇異” な印象を与えて



敬遠されることだってあります。






わたしは昨年『どうぶつ基金』の佐上理事長先生ご夫妻や



獣医師の山口武雄先生に直接お会いして



色んな犠牲を払って TNR を使命にしていらっしゃる方々の思いは、



重々身に染みていますが・・・・・






・・・それでも!



馬島の TNR は終わってみれば結果オーライだけど、



今また同じことをできるかと言えばノー。






あんな大変なこと二度としたくない、というのが本音です。






できるかできないかで言えば、



それは「やってやれないことはない」でしょう。



でも、冷静になって考えれば



また1週間以上も仕事を休めるのかどうか?






二度とあんな風にクライアントさんに迷惑をかけられない、



うちの子・しまちゃんだって



留守番が長くなったら体調を崩してしまう・・・



ムリはできないしない、が本音です。






TNR は・・・



“やらなくちゃ” という気持ちがある人が



“やれる範囲で” やるしかない、



という気がしています。



もちろん、 “やらなくちゃ” という気持ちがある人を



増やす努力は大前提ですが・・・






例えば、



TNR には、それなりのお金と人手がかかります。



年金暮らしのお年寄りが、



寂しさを紛らわせるために野良猫にエサを与えたからって



TNR を強制するのは物理的にも難しい・・・?






だからと言って「野良猫にエサをやらなければいい」



という短絡的な話でもなく・・・



野良猫の命だって尊く重く、虐待は犯罪でもあるのだから



「エサを与えるな」では問題は解決しません。






「どうぶつ基金」の佐上先生が、



「 TNR の現場はリハーサルのない本番」だと



おっしゃっていました。



たぶん、“あらゆる人間力が試される”



過酷な現場でもあるのだろう、と思います。






人それぞれ色んな考え方(生き方)があって



正解は一つじゃないと思います。






わたしは・・・



TNR の現場は「フツーの感覚」の人には大変なことも多く



ぼちぼちでもやってれば上等?くらいで



あまり気負わないほうがいいのではないか、と思っています。^^






TNR をガンガンやりたくても



「フツーの感覚」を飛び越えて熱くなりすぎたら、



「フツーの感覚」の人は、



いつのまにか、そっと離れていく・・・



そして、いつまでたっても TNR の裾野は広がらない・・・






いくつかの TNR の現場に立ち合ってみて



「フツーの感覚」って本当に大事なことなんだと



思うようになりました。




今回の TNR では、



猫好きであればあるほど



その体を傷つけるかもしれない不妊去勢手術を



「恐い」と思う人もいるということが



よくわかりました。






そういう「フツーの感覚」を忘れてしまうと



双方が噛み合わなくなることも・・・






・・・勉強になりました。










  • まにゃ

    TNR
    まだまだ、知られていない現実と、それを薦めることの困難さは「どうぶつ基金」さんを見ていても思います。

    昨年の馬島は、ほんとに稀有なケースだと思います。
    あそこだからできた奇跡。

    関わらせていただき、とても感謝しています。

    今の私にできる事、背伸びせず、身の丈に合った事を少しずつ進めていきます。
    まずは、TNRとはなんなのか、少しでも多くの人に知っていただくことから。

  • user

    まにゃさん

    おっしゃる通りTNRの必要性は身に染みてますが、

    他人に働きかけるのは大変ですね。。

    昨年の今頃は仕事もそっちのけになって…

    まにゃさんをはじめ優秀な皆様のお力添えを得て

    何とかなりましたが…

    猫友Oさんは「怖いもの知らずの素人だったからやれた」

    なんておっしゃってます。。(^_^;)

    3ニャンの手術を無事に終えることができて

    ひとまずホッとしています。。

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◆ピン(♂)
福岡市の繁華街で行き倒れていました。実は、天使か福の神の化身。だってピンちゃんをギュッと抱きしめて願ったことは、すべて叶ったんですもの。(株)ミス・ブランチの永久名誉会長。享年12歳。


◆コペ(18歳・♂)
ピンちゃん亡き後のウチの長男。名前を呼ぶとシッポを立
てて「ニャーン」と返事をして飛んできます。前世は忠犬だったと思われる可愛いヤツです。


◆しまじろう(6歳・♂)
線路のそばで飢えて弱ってい
たところを保護され、2009年10月にウチの子に。過酷な野良子猫時代を送ったせいで歯肉炎の持病があるものの、食欲旺盛、元気いっぱい。最近甘え上手になってきました。


◆リリー(6歳半・♀)
しまじろう君とほぼ同時に迎えたママ大好きっ子。ママが他の子をちょっとかまうのも我慢できず、大声で鳴いて抗議します。嫉妬深いところも可愛いお姫様です。


◆ルネ吉かつお(6歳半・♂)
岩手県ニャン。盛岡市の繁華街でお腹を空かせて行き倒れているところを「プチポンもりおか」のサヴァさんに救出され、縁あって2010年春、九州・福岡へ。ピンちゃんそっくりの容姿&性格で癒してくれる天使です。


◆ファミ(3歳・♀)
あの3.11以降、福島原発被災動物シェルター『にゃんだーガード』へボランティアに行って出会った、ピンそっくりの女の子。人見知り全然なし! どんな人にもイチコロでなついて甘えるモンスター級アイドル猫です。


◆金太呂(3歳・♂)
2013年4月16日の深夜、交通事故に遭って道に倒れているところを友人のイラストレーター・HAKOちゃんに助けてもらいました。どんな人にも初対面でスリスリべたべた、我が家で1、2を争うストーカーさんです。


◆ピカリ(6歳半・♂)
2013年9月、飢えてガリガリに痩せ、ひどく弱っているところを保護しました。虐待のトラウマがあり、人が棒のようなものを持っているだけで怯えます。少しずつ心身を癒し、随分 “まあるく” なっています。


◆富來(2歳・♂)
2014年12月、『どうぶつ基金』さんによって一斉TNRを行った北九州市の馬島で出会いました。手術で耳先カットされた “さくらねこ” ですが、本ニャンの強い希望により? ウチの子に迎えたストーカーさんです。